デンパサール国際空港(ングラ・ライ国際空港)から158km、車で片道4時間かかる西部国立公園。
その広さは約7万6312ヘクタールととても広くダイビングの他にもトレッキング・バードウォッチングなどを楽しむことができます。
特に国立公園の中にあるムンジャンガン島は多くの観光客が訪れます。
元々ムンジャンガン島は無人島でお寺だけがある島でした。
最近は観光客向けに国立公園の駐屯所や休憩所、トイレなどが出来て便利になりました。
それでもここは国立公園
国立公園内は以下のことを禁止しています。
- ゴミ捨て禁止
- 鹿への餌やり禁止
- 魚への餌やり禁止
- 貝殻などの持ち出しは禁止
- 珊瑚の上に立ったり壊したりすることは禁止
観光客は国立公園フィーが必要
ムンジャンガン島は高区立公園内にあるため国立公園フィーが必要です。
平日:Rp.200,000休日:Rp.300,000 (2024年11月中止)
その他アクティビティフィーとして
ダイビング:Rp.25,000
スノーケリング:Rp.15,000
が必要になります。
ムンジャンガンとはオスの鹿と言う意味
島の名前がムンジャンガン(オスの鹿)と言うだけあって島には鹿がいっぱいいます。
そして鹿以外の動物が住んでいません。(鳥類はいます)
ここの鹿たちは海を渡ります。
潮の流れていない時を見計らってバリ島からムンジャンガンへ泳いで渡るようです。
中には泳ぎつけず途中で溺れてしまう鹿もいるようで、ダイビング中に沈んでしまった鹿を見たことがあります。
なぜそんな危険を冒してまでムンジャンガン島へ泳いで渡るのか正確な理由はわかりません。
いつでも鹿の姿は見られますが特に乾季は雨が降らず草が枯れてしまうので鹿たちは海岸に降りてきて潮水を舐めマングローブの葉を食べるところを観察することができます。
可哀そうですがここは国立公園。観光客が水や食べ物を与えることは禁止されています。
ドライシーズンとレインシーズンは風景が変わる
西部国立公園エリアはとても雨が少ないエリアです。
特にドライシーズンは数か月ほぼ雨が降りません。そのため国立公園内の植物のほとんどが枯れて茶色い風景となります。緑があるのは海沿いのマングローブだけです。
南国の緑豊かな島を想像してくるとドライシーズンの景色にはびっくりするかもしれません。
ムンジャンガン島東のお寺には大きなガネーシャ像
ムンジャンガン島にはいくつかのお寺があります。
その中でのひとつPOS2近くの東側のお寺では海を見ながらたたずむガネーシャ像があります。
大きくて真っ白なガネーシャ像は海の安全を祈願していると言われています。
バリ島でお寺を見学する場合
海から見るだけなら問題ありませんが、直にお寺を見学する場合は水着で行くのはマナー違反です。
Tシャツ・腰巻などを用意して行きましょう。
ムンジャンガン島のその他の見どころ
美しい西側の砂州
西側には綺麗な砂州があります。
とても絵になる砂州ですので是非訪れてみて下さい。潮流のせいか毎年砂州の形は変わります。
とても日差しが強いので帽子などを用意するのがおすすめです。
砂州に向かう途中に見慣れない植物などもあります。海の中のウニの仲間ガンガゼによく似た実をつける植物はダイバーだと特に興味深く感じることでしょう。
Pos1休憩所と国立公園駐屯所
Pos1には休憩所につながる桟橋があり、多くのダイバーはここで休憩をします。
休憩所にはいくつかのガゼボー(屋根付きの休憩所)と男性用トイレ、女性用トイレ、そして更衣室があります。
奥には国立公園スタッフが住んでいる駐屯所もあり水の管理などをしています。
最近はキャンプ場のような広場も出来ています。
Pos2休憩所
Pos2には桟橋があります。
基本的にはお寺にお参りするバリ人たちが利用しますが、ダイバーやスノーケラーも休憩します。
特に施設らしいものはありませんので木陰で休憩する感じです。
すぐそばにドロップオフが迫っていてそのまま自由にスノーケリングを楽しむことも出来ますがボートの出入りが多いので注意が必要です。
丘を登る道を行くとお寺に到着します。
東側のバットケーブ
島の東側をボートで行くといくつかの洞穴が見えます。
その中にはたくさんの蝙蝠が住んでいるバットケーブがあります。
ダイビングやスノーケリングで近づくことも可能ですが匂いもすごいのであまりお勧めしません。
バリ島側の鳥の保護所
ムンジャンガン島の向かい側バリ島側には鳥の保護所があります。
このエリア特有のジャラッ・プティと呼ばれる鳥を保護しています。
ムンジャンガン島のダイビングについて
ムンジャンガン島は珊瑚砂で出来た美しい白い砂州を西側にたたえ、東側はダイナミックなドロップオフのある島です。
東西に長く西の端、東の端は潮汐による流れが発生し中上級者向けのポイントがあります。
それ以外は繊細で美しい景観で流れの少ないポイントが多く初級者から楽しめます。
ダイビングポイント
島周りには16以上のダイブポイントがあります。
代表的なポイントの説明をします。
ガーデンイールポイント
流れ:あり ワイド 中上級者向け
一番西側のポイントでバリ島とムンジャンガン島の間の潮汐流に乗って潜るポイントです。
ドロップオフ~砂地~珊瑚~と一番バリエーションを感じられる欲張りポイント
魚影も濃くいろいろな魚の群れが集まっています。
名前の通りガーデンイール(スパゲティガーデンイール)の群生は素晴らしい。
ここのガーデンイールは中々引っ込まなくダイバーのいるところだけ引っ込むイメージ
POS1砂地
流れ:少しあり ワイド・マクロ 初級者から
POS1の桟橋からエントリー桟橋の西側を潜るコースは白い砂地のポイント
透明度の良い時には白い砂地に自分の影が砂に写りこむことも。
砂地には様々な共生ハゼが住んでいたりマクロ派には楽しいポイント
POS1 珊瑚
流れ:なし ワイド・マクロ 初級者から
桟橋の東側は珊瑚とリーフのポイント
色とりどりの魚がリーフについており沖を見ればグルクマなどが泳ぎます。
カエルウオ・ベニハゼ・ジョーフィッシュなどマクロ派にも人気があるポイント
浅場のコーラルはとても美しくスノーケルだけでも癒されます。
アンダーウォーターケーブ
流れ:なし ワイド・マクロ 初級者から
ダイナミックなドロップオフとクレパスやオーバーハング、ケーブなどがつながり太陽の光が差し込む地形ポイント。
スノーケラーも多いのでドロップオフと太陽、人を絡めて撮影すると良い。
POS2
流れ:あり ワイド・マクロ 初中級者から
ドロップオフがダイナミック。流れを利用して潜るドリフトポイント。
人間とよりも大きなウミウチワがあったりウミカラマツがあったりでとても綺麗です。
沖を見るとタカサゴ系の魚やグルクマ、アカモンガラの大群が群れています。
カスミアジの群れ、ギンガメアジ、マダラトビエイ・・時にはジンベイザメなども現れるワイドスポット
コーラルガーデン~アンカーレック
流れ:少しあり ワイド 初級者から
ムンジャンガンの中でも外海にあるポイント
浅場のソフトコーラルの群生はまるで茶色のやわらかい絨毯のようで美しい。
ツバメウオや亀、オニカマス、チョウチョウウオの仲間も多い。
沖側にはタカサゴの仲間の大きな群れやグルクマの群れなどがうようよしています。
関連ページ
バリ島西部ムンジャンガンエリアのダイブポイントのご紹介 | バリ島西部Sari Dive (saridivebali.com)
バリ島サリダイブのダイビングスタイルや設備についてのご紹介 | バリ島西部Sari Dive (saridivebali.com)
ムンジャンガン島を楽しもう!
ムンジャンガンエリアのダイビングはシーズンによって楽しみ方が違います。